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「塗り足し(ぬりたし)」について

印刷データを作成する際によく耳にする「塗り足し(ぬりたし)」についてお話しします。そもそも「塗り足し」とは?簡単に言うと、「仕上がりサイズ(断裁線)よりも外側にはみ出させて描く、3~5mm(ダンボール等はズレが大きい為5 ミリ必要です)分の予備の絵柄」のことです。印刷物は大きな紙に複数のデザインを並べて印刷し、最後に大きなカッター(断裁機)で一気に切り落とします。このとき、機械の精度上、どうしてもコンマ数ミリ~1mm 程度のズレが生じることがあります。

「塗り足し」がないとどうなるのか?
もし仕上がり線ピッタリに色を置いていると、断裁がわずかに外側にズレた際、紙の地色(白)が細い線のように見えてしまいます。 これがいわゆる「白残り」です。
印刷データを作成する際に「少し面倒だな」と感じられるかもしれませんが、メリットの方が圧倒的に大きいです。
1.断裁のズレが目立たない:
多少のズレを「塗り足し」がカバーしてくれるため、デザインのクオリティが担保されます。
2.再作成のリスク回避:
納品後に「白が出てしまっている」というトラブルを防げます。

 

「塗り足し」作成の注意点

背景写真等が途中で切れたりしないよう最初に仕上がり線の3~5mm外側まで意識してレイアウトする必要があります。逆に、断裁が「内側」にズレることもあるため、切れてはいけない文字やロゴは仕上がり線から3~5mm以上内側に配置しなければなりません。

データを作成される際は、以下の「3つのライン」をイメージしてみてください。
塗り足し線 (+3~5mm)    保険のライン背景の色や写真はここまで伸ばす。
仕上がり線    本来のサイズここで切る予定ですが、ズレる前提で考える。
安全圏 (-3~5mm)文字の限界線    大事な文字やロゴはこの内側に収める。

 

より良い印刷物を作るために「塗り足し」は、データ作成時において無くてはならない「安全マージン」といえるでしょう。